【株のお勉強】PERってなんだろう

お金・株
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株買っているのに内容全く知らないのは流石にまずいかなとお父さんが教える 13歳からの金融入門をよみまして。

PERってどういう意味?

Price Earnings Ratioの略でP/E ratioと書かれたりもする。日本語にすると株価収益率。次のような意味合いを持つ。

  • 投資家に企業の価値を教えてくれるもの
  • 投資家が企業にどれだけ成長を期待しているかの指標

企業の価値ってなんだろう?

  • その企業が経済的にもたらす価値
  • 将来的にどれだけの利益を生み出すか期待されるもの

株価が高ければそれだけ企業にお金が入る。お金が入れば人や設備にお金を使えて、新しいモノやサービスを生み出す原動力になる。そうして企業が大きくなったら投資家に期待され投資されてまた株価が高まる。逆もまたしかり。

PERだけが企業の価値をはかる指標ではないけど、一つの目安になる。

PERの計算方法は?

\(株価/過去1年間の一株当たり利益\)

例えば今の株価が1000円、年間の利益が1億円で発行株式数が100万株だとしたら、一株あたり100円の利益なので

\(1000円/100円 = PER10倍\)

となる。

8 Important Financial Ratios To Know When Analyzing A Stock | Bankrate
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で、結局PERは高い方が良いの?低いほうが良いの?

  • 高い = 投資家が払っている金額が、企業が得ている利益よりも大きい。成長が期待されている
  • 低い = 企業が失敗しているとは限らないが、成長が鈍化している可能性がある

前の例の10倍という数字が割高か割安かは明確な基準があるわけではないけど、10~15倍は平均・適正と言われることもある。何を根拠に言っているのか。結局、何を信じたら良いのか。

明確な根拠は見あたらなかったが、英語版のWikiでは市場のPERはここ100年の平均が14~16倍とあったので、おそらくこれが割安と呼ばれる理由だろうと思う。どの国の企業でもって同じことが言えるかまでは分からなかった。

Price–earnings ratio - Wikipedia

逆に考えればPER10倍の時、会社の一株あたりの利益が100円であれば、投資家は1,000円支払うことになる。企業が利益を得るために投資家が支える。これを高いと思うか安いと思うかは事業内容だったり会社の状況によると思うので、結局はただの目安でしかない。企業側からしたら株価が上がることはメリットが大きいはずなので、投資家からすれば割高だとしても成長する企業だと思うなら買ったほうが良いことになる。

PERが高い時、理由として次のように考えられる。

  • 割高の株だとしても買いたいと思う理由がある
  • たまたま今の株価がおかしなことになっている

投資家にとって魅力的な価値がその会社にあるのかもしれないし、買いが集中した結果株価が上がってそのときは高まって見えているのかもしれない。結局この数字だけ見てすべてを判断することは出来ないということになる。

一般的には過去のPERと比較したり、同じ業種のPERを比べたりするようだ。過去数年間のPERの中央値をベンチマークとする考え方もある。あまりにも買いが集中した結果に高まっているのであれば気をつけたほうがいいかもしれない。

会社に利益が出てないとPERは計算できない。その場合はnot applicable(N/A)とかマイナスで表示されるらしい。

まとめ

  • PERは投資家に企業の価値を教えてくれるもの
  • 株価/過去1年間の一株当たり利益
  • PERはただの目安。何倍が正しいというものではない

まずは慣れるまでは、他の気になる企業と見比べてみて、なぜ低いんだろう高いんだろうと理由を考えてみるところからスタートするといいだろう。

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ちなみにGAFAMのPERは

2022年7月14日現在

Apple 23.86倍

Microsoft 26倍

アルファベットA 20.5倍

アマゾンドットコム 152.96倍

メタ プラットフォームズ 14.01倍

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