ゲームで遊ぶことが億劫になる時期が定期的にやってくる。仕事が忙しかったり、勉強しなければいけなかったりすると、リフレッシュに遊ぼうと思っても気持ちがゲームどころではなくなってしまう。もういっそゲーム機を売るなどして強制的にできなくしてしまえばと考えたりするものの、それはどうしてもできずついつい新しいゲームを買ってしまう。
ただ遊ぶことが後ろめたいなら、アウトプットして少しでも正当性をもたせようと思う。それは楽しいのかと聞かれれば、続けてれば楽しくなるかもしれないと答えたい。
まずは「なぜゲームに夢中になるんだろう」と「あまり興味がない部分」を自己分析してみることにした。
あまり興味がない部分については、多くのゲームではストーリーをあまり意識していない。会話のテキストは読んでいられなくて飛ばしてしまう。おそらくそのあとの戦闘だったりアクションを「早くやりたい!」と思っているからだろう。なので「ストーリーが良かったゲームは?」と聞かれると、「…なんだろう」となる。何十年もゲームやってきているのに。改めて考えるとこれではもったいない。
夢中になる要素としては例えばDiabloであればレアリティの高い装備が手に入ることや爽快感、ゼルダの伝説であれば謎が解けたときやその世界観、エルデンリングであれば苦労して苦労してようやく攻略したときの達成感など。全体的というよりはそのゲームを構成する一部の要素に惹かれているのかもしれない。
でも爽快感が売りのゲームを遊んでもあまり刺さらなかったりするので、言語化できないような快適さや攻撃モーションの重厚さなんかも知らず知らずに影響をもらっているのかもしれない。
最近はDiablo4に手を出してしまったので、このシリーズについて面白いと感じる部分を考えてみる。
なんでDiablo面白いの?

Diabloは初代は遊んだことがなく、2を遊んであまりハマらず→3でトロフィーをコンプリート→2のリメイクをそこそこ遊び→最近4を遊び始めた。筋金入りのファンと言うことは全く無いけれど、何故か遊んでしまう魅力がある。
Diabloシリーズのおもしろいと感じる部分はなんだろう。
まずはこの人を選ぶ独特な雰囲気。敵の悪魔やモンスターも人間もグチャグチャで一見すると気持ち悪さが勝ちそうなのに、何故かのめりこめてしまう。ストーリーは複雑な感じではあるけど要は悪魔がめちゃくちゃやってくるので頑張って抵抗するという感じ。
ハックアンドスラッシュというゲームの性質上、レアリティの高い装備を得るために何度も繰り返しプレイする必要があるが、繰り返しても飽きが来にくい…いや厳密には飽きるんだけどなぜか続けてしまう。3であればネファレムリフトのような短い時間でさっと周回する仕組みが用意されていて遊びやすかった。4は始めたばかりで調べたりもしていないのでそういう要素はあるのか知らないけどきっとあるんだろう。
スキルのビルドを考えるのも楽しい。3ではペットを大量に呼び出すビルドで自分は殆ど何もしていないのに敵が溶けていくのが爽快だった。スキルを考えるのはドラゴンズクラウンもめちゃくちゃ好きだった。
こうやって考えれば考えるほど表面的な部分にしか目がいっていないことがわかった。これだけではただの感想文なのでアナロジーをChatGPTに考えてもらった。本当は自分で考えるべきなんだけれど、どうしても苦手なのよね。
アナロジー
アナロジーとは知識や経験を別の分野に当てはめてみること。先の面白いと思った部分をChatGPTに渡して感想のアナロジーを作ってもらった。
まずはこの料理の選ぶ独特な食材。辛いスパイスや特殊な香りの食材も、一見すると苦手さが勝ちそうなのに、何故か挑戦してみたくなる。レシピは複雑な感じではあるけど、要は新鮮な食材と美味しいスパイスを使って美味しく作るという感じ。
料理という活動の性質上、絶妙な味付けを得るために何度も繰り返し試行錯誤する必要があるが、繰り返しても飽きが来にくい…いや厳密には飽きるんだけどなぜか続けてしまう。例えば、パスタは短い時間でさっと作ることができ、味付けを変えて何度も作ることができる。新しいレシピは始めたばかりで試したりもしていないので、その美味しさはまだ知らないけどきっと美味しいだろう。
料理のレシピを考えるのも楽しい。例えば、たくさんの野菜と肉を使った一鍋料理では、自分は殆ど何もしていないのに美味しい料理ができ上がるのが爽快だった。レシピを考えるのは、例えばパスタやリゾットなど、自分でアレンジできる料理も楽しい。
ストーリーを食材、スキルをレシピ、繰り返し遊ぶことを料理の試行錯誤に変換していて、きれいな感じになった。
まずはこの楽器を選ぶ独特な雰囲気。奇抜な音色や複雑なリズムも、一見すると難しさが勝ちそうなのに、何故か挑戦してみたくなる。曲作りは複雑な感じではあるけど、要は感情を音に変換して表現するという感じ。
音楽という活動の性質上、美しいメロディを得るために何度も繰り返し試行錯誤する必要があるが、繰り返しても飽きが来にくい…いや厳密には飽きるんだけどなぜか続けてしまう。例えば、短いフレーズを何度も繰り返し練習することで、だんだんと音楽が身についてくる。新しい楽曲は始めたばかりで試行錯誤しているので、その完成度はまだ知らないけどきっといい曲になるだろう。
楽曲のアレンジを考えるのも楽しい。例えば、多くの楽器を使ったアンサンブルでは、自分は殆ど何もしていないのに美しい音楽が生まれるのが爽快だった。曲を考えるのは、自分で作曲したりアレンジしたりすることも大いに楽しい。
音楽に変換してもきれいにまとまっている感じがする。
こうやって見てみるとどのようなものを作るにしても必須の要素だと感じる。
- 独特な雰囲気→ありきたりなものでは埋もれてしまって売れない
- 繰り返し遊ばせる要素→飽きが来にくい工夫をしないと続けてもらえないし、次の作品・成果物に手を出してもらえない
- 自分で考える余地がある→能動的にやることでやらされている感じにならない
が、あくまで最低限の要素であって面白さを出すための要素はもっとたくさんあるはず。
このように深掘って考えたり文章を書いたりするのは、ただ遊ぶだけではなく様々な面でメリットがあるはずだ、と信じたい。
せっかくなのでついでにDiablo4についての雑感
遊んでいるのはPS4版です。3時間ほどプレイ。
- 今回のアイテムストレージは2に近くなった。あのストレージを圧迫する感じは苦手だったが、このように1アイテム1枠ならあまり気にならない。
- 序盤なのでそんなに爽快感はない。ソーサラーで始めたので1魔法に集中して育てているけども、武器がまだあまり手に入っていない。
- スキルは3のほうが色々扱いやすくて好きだった。今回2寄りなのでビルドをいじるのが少し面倒な印象。
- ティア2で始めたら結構敵が強い。これはハードコアしんどそうだ。
- いきなりフリーズしたので強制的に中断した。
- でもやっぱりずっと遊んでしまう感じは変わらない。延々とサイドクエストやってしまう。
個人的には3が遊びやすかったけど、あれも最初からそうだったわけではなくアップデートで良くなったと思うので今後に期待。