まず最初に、人が生きている以上、一切悩まないなんてことはありえないでしょう。
仕事や同僚との関係性、体の不調、収入面での不安、自身の病気や家族の障害と考えればキリがない。
例えばお金について最も不安を抱えていたとして、それが解消されても不安が一切なくなるかと言えばそうではないでしょう。一つ一つは大小問わずきっと解消できます。
しかし全ての悩みから完全に解放されることはないはずです。
となると一つずつ解決していくか、悩みは抱えつつも上手く付き合っていくか、とことん逃げるか。選択肢はいくらでもあります。
ただし、逃げ続けていても逃げ切れる保証もありませんし、逃げたところできっと別の悩みがやってきます。立ち向かうすべも身につけなければなりません。逃げるのがダメなのではなく、逃げるしか選択肢がない状況になってしまうのが問題です。選択肢はいくつも選べるようにしておかなければなりません。
対人の場合
相手をコントロールすることは至難の業です。すぐに怒鳴る人、いちいち癇に障ることを言ってくる人、一切人の話を聞かない人。ストレスの要因になる相手はいくらでもいます。
もし相手が突然怒鳴ってきた場合、あなたに余裕があるのであれば心のなかで「余裕がないんだな、かわいそうに」とでも思えるでしょうが、そうではない、言われたことを真正面から受け止めてしまう人は、ちょっとした他人の言動で心を痛めてしまいます。
普段から周りに相談しておくことが重要です。「私は怒られたり怒られている人をみると動けなくなる」など、どのように感じているかを予めまわりに伝えておきます。自分がどういう人間か周りにも示さなければ、周りもどうしていいかわかりません。
もし普段からコミュニケーションを取っているにも関わらず相談できる人がいないのであれば、もうそこからは離れたほうが良いかもしれません。あなたが信用に値すると感じられる人間がその場にいないということになるので。
普段からコミュニケーションを取れていないという自覚があるなら、まずはそこから始めてみるのも遅くはありません。
書いたり話したりして悩みやトラウマに向き合うことで、ストレスを軽減できる可能性があるという研究が昔から行われています。
体に関する場合
痛みなどはトレーニングや治療などでどうにかなり得ますが、性の問題など悩みは多岐にわたるでしょう。
少し前にテレビか何かで「人それぞれだ、と言ってしまうのは思考停止だ」というのを見てそのとおりだと思いました。自身や周りの人が悩んでいて、そこに対してどうしていくかに答えはありません。
自分はどうしたいか、相手にどうしてほしいかを考えて伝える必要があります。
個人的に大事だと思うのは腫れ物を触るみたいに扱ってはいけないと思っています。傷つけないように傷つかないようにしていてはおそらく何も生まれません。
配慮は必要ですが遠慮はいらないと思います。

悩みや考えを頭の中で完結させるのが問題
悩みというのは一度考え出すと止まらなくなります。
人に話すでも独り言でもノートに書くでも良いので外に吐き出さなければいけません。
そうやって頭から飛び出しただけで解決してしまうことも少なくありません。
書いたものを眺めることでアイデアが浮かんだり、書いてる段階でこんなものかと思って悩みを解消するケースも十分ありえます。
人間、実はそこまで賢くないので頭の中だけでで着ることは限られます。一方で想像力は豊かなのでいらない妄想で自分を傷つけることもたくさんあります。考えるより手と口を動かしましょう。
終わりに
悩みは生きている限り尽きません。普段から深く悩む前にストレスに対しての対策を行いましょう。
また、ストレスの解消には運動や瞑想が効果があると言われています。
一人でどうにもならないことは恥ずかしいことでもなんでもなく、友達でもカウンセラーでも頼ったほうが良いです。そこを恥ずかしいとか気にしたりせずに頼れるような社会であったら良いなと考えます。